2023年8月12日(土)21時現在、強い勢力の台風7号(ラン)は父島の北北西にあって、西北西に進んでいます。
来週のお盆の期間14日(月)から15日(火)には本州に接近。
東海・近畿・四国などに上陸する可能性が高くなっているため、今後の進路等に警戒が必要です。
最近は大型で強い台風やゲリラ雷雨によって、浸水や土砂崩れなどの災害が多発。
頻繁におこる浸水被害や停電、断水の影響で熱中症にも要注意です!!
特に真夏の災害は社会生活に大きな影響が及びます。対策や注意するべきことを調べてみました。
2023台風7号本州上陸の可能性が高い事前対策が重要!
台風7号は偏西風の影響を受けずにゆっくりと本州に近づくため、台風が最接近となる前の段階から風雨が強まり、広い範囲で荒天が長引くおそれがあります。
お盆の時期の交通機関に大きな影響を与える可能性があり、停電の発生など生活インフラへの影響も懸念されます。
台風災害は地震と異なり、事前にスケジュールを立てて対策を行うことが可能です。
旅行や帰省・イベント参加等を予定している場合は今後の情報に注意の上、混乱を回避する事前の対策をする必要があります。
内水氾濫って何?都市部で多発する浸水被害

大雨が降ると「洪水」ってよく聞くけど。

「洪水」とは、水害の一種で“河川の氾濫”を指します。
なお、堤防を境に河川が市街地の外側にあることから、「外水(または、外水氾濫)」と呼びます。
堤防の内側で起きる市街地内で、下水道等の排水施設の能力を超えた雨が降った時や、雨水の排水先の河川の水位が高くなった時等に、雨水が排水できなくなり浸水する水害を「内水(または、内水氾濫)」と呼んでいます。
近年、局地的・短時間で雨が降る集中豪雨 -いわゆる“ゲリラ豪雨”が増えたことで、50mmを超える降雨が多発しているため、内水も頻発しています。
河川と下水道がつながっていることから、洪水や内水のいずれかのみが起きる場合もあれば、両方の被害が同時に発生する場合もあります。
内水氾濫による被害で停電、断水がこわい!
オフィスや住宅街、地下施設などが集中した場所で発生すると、機器・設備などの物理的損壊や人的被害はもちろんのこと、停電や交通機関マヒ、通信遮断など、社会インフラにも甚大な被害をもたらします。
アパートやマンションは停電によってポンプが停止して水をくみ上げられなくなり、各地で断水も発生します。
- 実際、2000年9月の東海豪雨では、名古屋市の地下鉄が浸水で最大2日間運行停止、約47万人の足に影響を及ぼしたと言われています。
- また、2018年の西日本豪雨では、中国電力や四国電力の管内で多数の停電が発生しました。NTT西日本のケーブルの故障や通信ビルの水没が起こり、通信障害も発生しています。
このように都市部での浸水は影響が大きく、復旧に時間がかかることから、日ごろからの対策が不可欠です。
東京においては、2019年10月日本列島に上陸した台風19号の影響で、同時多発的に各地で浸水被害が発生しました。
特に東京と神奈川の多摩川流域は、大きな被害が出ました。
当時、多摩川の堤防は決壊していません。
にもかかわらず、流域の各地で浸水被害が発生したんです。
国の対策のひとつに、杉並区には地下空間を活用し、大雨が降った際の氾濫に備える施設があります。
地下43メートルにある巨大なトンネル。ここは川が増水した時、水を一時的にためる神田川・環状七号線地下調節池(ちょうせつち)です。
この環状七号線の地下調節池は、2019年の台風19号のときに9割まで水をためて神田川や善福寺川の洪水を軽減したそうです。
防災セットをひとつでも揃えておくことをすすめします。
家族によってはもっと違うものが必要になる場合もあるので、必要なものを買い足していくのがいいと思います。
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台風やゲリラ豪雨による内水氾濫が起こったときの対策は?
- 大雨のときには、地下から早く上に移動する
扉の外に30から50センチの水がたまるだけで、水圧でドアは開かなくなります。水圧で扉が開かなくなって閉じ込められるので。
- 頑丈な建物の2回以上に垂直避難
エレベーターは浸水による停電で止まる可能性があるので、階段を使うようにしましょう。
事前準備と熱中症対策も重要!
日ごろからの対策が重要
家の前の雨水ます(うすいます)の掃除を行う。
排水口にゴミや落ち葉がたまると、下水道へ排水されにくくなるので、気がついたら掃除しておきましょう。
建物の屋上にある排水口も同様に点検してくださいね。
大雨に関する情報を収集する
便利なサイトが気象庁の「キキクル=危険度分布情報」
いつでも避難できるように準備するために居住エリアのハザードマップを確認し、避難するときのシミュレーションをしておきましょう。
避難準備をする
避難しなければならないという場面では、準備も間に合わない可能性があります。
慌てて準備すると必要なものを用意できないこともあるでしょう。
避難時の持ち物は事前にある程度準備しておくことが大事です。
上記のようなものを両手が使えるようにリュックサック内に準備して、分かりやすい場所に備えておくと良いでしょう。

内水氾濫は復旧に時間が掛かる場合もあるようだ。

3日~数週間過ごせるだけの水や食料品の準備も必要だわね。
富士山の玄武岩層、地下約200メートルから汲み上げられた天然水はコチラ
停電対策を行う
冷蔵庫の冷凍室は氷が溶けてキッチンの床が水浸しになり、冷凍食品は廃棄。
アパートやマンションは停電によってポンプが停止して水をくみ上げられなくなり、各地で断水も発生します。
水道も止まりトイレやシャワーなどが使えない状態になることが予想されます。
①食料や飲料水は3日分の備蓄
災害での停電を想定すると、食料や飲料水は3日分の備えが必要です。
備蓄する量の目安は、1日あたりの1人分が3リットルです。人数分を用意しておきましょう。
3日分の非常食や水があれば、国や自治体の支援が始まるまでの間や、復旧を待つ間も乗り切ることができると言われています。
②湯船に水をためておきましょう
トイレ用水や手洗いなどの生活用水として使うことができます。
くれぐれも飲料水としては使わないでください。
③携帯電話やスマートフォンなどの予備バッテリーを準備
ポータブルバッテリーを備蓄しておくと安心です。
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また車がある場合は、事前にガソリンを満タンにしておくとスマートフォンの充電ができますし、クーラーをつければ暑さをしのぐことができます。
- 水(最低3日分)
- カセットコンロ
- スマホなどの予備バッテリー
- ラジオ(電池式)
- 電池
- LEDランタン
- 非常食
- 防寒具
- 除菌ティッシュ
- からだ&顔ふきシート
- 除菌グッズ
- 日常飲んでいる薬など
熱中症対策
暑さの中での停電は熱中症になりやすく、命の危険がともないます。
暑さ対策として、手のひらを水につけることで体温を下げることができます。
また濡れたタオルなどで汗を拭きましょう。
気化熱により体温を下げます。
ペットボトルに水を9割ほど入れて、冷凍庫で冷やしておくと身体を冷やす効果がありますし、水が溶ければ冷たい水が飲めます。
ペットボトルに満タンに水を入れると、冷やしたときに膨張して破裂してしまう場合があるので注意が必要です。
熱中症が疑わる場合は、首筋やわきの下、足の付け根を冷やすようにしましょう。
太い血管が通っているので、この部分を冷やすことが重要です。
家の中の熱を逃がすため、安全を確認しながら、風が吹いている方角と反対側の窓を少し開けて換気をしたりするのも有効です。
できればこんな準備をしなくてすむ状況が良いのですが、最近の自然災害は想定外のことが多く、油断できません。
大袈裟かもしれませんが、家族で確認しながら準備と対策を行ってくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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